ぐるぐる と フック

ぐるぐる と フック

大江 慶之

2021.11.19 Fri - 2021.12.18 Sat

この度、TEZUKAYAMA GALLERYでは大江慶之の個展「ぐるぐる と フック 」を開催いたします。

大江慶之は1980年に大阪府に生まれ、現在も大阪を拠点に活動しているアーティストです。 作家としてデビューをした当初、自画像を中心とした平面作品を発表してきましたが、2007年以降は並行して立体作品も発表するようになります。
これ迄に台湾、ニューヨーク、ロンドン、バーゼルでも発表を重ねるなど国内外で活躍しています。

視点を変えることで、そのものが持つ意味や認識が変化する事に関心を抱き、異質なモチーフを組み合わせる事で固有の文脈から切り離した状態にし、新たなイメージへと転換させます。
大江の作品には骸骨、鶏頭、昆虫、爬虫類など様々なモチーフがメタファーとして組み込まれています。コラージュ的に構成されたモチーフ同士の関係性に注意深く思考を巡らせる事で、作品は多様な解釈やストーリーへと繋がりを見せ、鑑賞者の想像力を掻き立てます。

約3年ぶりとなる今展では、新作の立体作品に加え、F100号をはじめとした絵画作品によって構成されます。アトリエの壁に無造作に貼り付けたドローイングや立体作品のマケットなど、大江の絵画作品にはメタ的な視線を思わせるモチーフがたびたび登場します。それは目の前に広がる状況やこの世界の有り様を冷静かつシニカルに見つめる大江自身の眼差しと捉える事ができるでしょう。

大江慶之の個展「ぐるぐる と フック」を是非ともご高覧ください。

 

[アーティスト・ステートメント]

草木が入った虫籠があった。

虫籠を反転させると、中には飛蝗(バッタ)を食べている蟷螂(カマキリ)がいた。

蟷螂はエイリアンのような顔をしていた。

(僕は未だエイリアンに遭遇したことはない。)

コンクリートの壁を見ていたら、何か動く気配がした。

近づいて見てみると、コンクリートに擬態した守宮(ヤモリ)がいた。

更によく観ると、その守宮は尻尾が千切れていた。

アトリエの壁には無造作にドローイングが貼ってある。

お気に入りのドローイングが以前とは違って見えてきた。