綠煙晴 ー Green smoke is clear ー

綠煙晴 ー Green smoke is clear ー

木藤純子/作元朋子/御村紗也/ユ・ソラ

2024.3.22 Fri - 2024.4.20 Sat

TEZUKAYAMA GALLERY – VIEWING ROOMにて3月22日(金)から4月20日(土)の期間で木藤純子、作元朋子、御村紗也、ユ・ソラの4名によるグループ展「綠煙晴 ーGreen smoke is clearー」を開催いたします。
是非、この機会にご高覧下さいませ。
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柳丝长,桃叶小。深院断无人到。红日淡,绿烟晴。流莺三两声。
(柳の絲は長く、桃の葉は小さい。深い庭には誰も来ない。赤い太陽は淡く、緑の煙は晴れている。三、四声の流れるような雀の歌。)

雪香浓,檀晕少。枕上卧枝花好。春思重,晓妆迟。寻思残梦时。
(雪の香りは濃く、檀香は薄い。枕の上で花の枝が美しい。春の思いは重く、朝の化粧は遅い。残された夢を求めて。)

《更漏子・柳絲長》 著: 晏幾道
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木藤純子 | Junko Kido

1976年、富山県生まれ。2000年に成安造形大学造形学部造形美術科洋画コース研究生修了。身体を通した空間との対話を繰り返しながら、その場所性を読み解いていくというプロセスのもと構想されたインスタレーション作品を発表。「その場所でしか成立しない作品」として、時の移ろいや、場所の持つ固有の力を借りながら、鑑賞者と場とのランダムな出会いを創出することで、その場に居合わせた鑑賞者の知覚を通じた個人的な体験として、深く感性に呼びかける表現を目指している。

作元朋子 | Tomoko Sakumoto

1978年、岡山県出身、在住。岡山大学教育学部卒業、岡山県立大学大学院デザイン学研究科修了。「陶芸の技術を用いて新しい形、美しい色彩を探求することで、陶芸の持つ可能性を広げたい」という作家の思いの元、磁器による立体作品を制作している。一見シンプルなストライプ模様のフォルムは、想像もつかないような緻密な技術と膨大な時間を重ねて制作されており張り詰めた緊張感と美しさを持ったオリジナリティの高い作品へと昇華させている。

御村紗也 | Saya Mimura

1997年、三重県生まれ。 2022年、京都芸術大学大学院を修了。日に照らされてできた影、風に揺れる木々の音、肌で感じる温度、空気の香りといった日常に溢れる些細な情景や現象をドローイングや写真に保存し、更にシルクスクリーンやペインティングに置き換えて描き出すことで「刹那的な時間」を画面に留める。白昼夢のような浮遊感ある作風と、洗練された描線、柔らかな色彩が魅力的な作品だ。

ユ・ソラ | Sora Yu

1987年、韓国・京畿道生まれ。2020年に東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程を修了。日本と韓国を拠点に、災害や事故などで突然失うこともある日常や些細な日々をテーマに、白く柔らかい布に黒い糸で刺繍を施し、日常の風景を記録するような立体・平面作品を通じて、日常とは何かについて問い直すような空間をつくりだしている。